ミラベル広場(Mirabellplatz)のApres Allstarsの屋台では、天井からミニスキーが下がっていて、その一つひとつに、スキーブーツの形をした小さなグラスが取り付けられています。手に取ってみると、すぐに気づきます。グラスは本物そっくりの小さなスキービンディングに収まっているのです。2人の友人のアイデアが、どのようにしてこのスキーブーツ型ショットグラスになったのかをお話しします。
スキーブーツ型ショットグラスとは? スキーブーツ型ショットグラスは、スキーブーツの形をした容量4 cl(40 ml)のグラスで、樹脂製の小さなスキービンディングにカチッとはめ込んで使います。開発したのは、Chiemgau(キーム湖周辺の地域)のジークスドルフ(Siegsdorf)に住むトビ・デッカート(Tobi Deckert)とミヒ・ガスタイガー(Michi Gasteiger)です。2人の屋台Apres Allstarsは、ミラベル広場の私たちのクリスマスマーケットに並ぶ屋台のひとつです。
ミラベル広場のすべての屋台は、下記からご覧いただけます。
スキーブーツ型ショットグラスを作った2人
このグラスを生み出したのは、トビとミヒです。2人はウェブサイトで、プロダクト開発者、グラフィックデザイナー、そして長年の友人として自己紹介しています。ひとことお断りしておくと、トビ・デッカートはこのブログの執筆にも加わっています。
私たちの出店者ページによると、2人はChiemgauのツィンコップフ(Zinnkopf)にあるLiftlaOimで、15年間一緒に暮らしていました。庭に自前のスキーリフトがあるシェアハウスです。誕生日や結婚式には、いつもShotski(ショットスキー。スキー板に数個のショットグラスを並べ、みんなで同時に飲む道具)を持って行きました。古いスキー板にグラスを貼りつけたものです。
酒の席の思いつきから、17代目のビンディングへ
「ビンディングつきのショットグラスは、Schnapsidee(酒の席で出るような突拍子もない思いつき)から生まれました!」と、トビとミヒは紹介ページ「About us」に書いています。冗談が仕事になり、Apres Allstarsによると、その流れは次のとおりでした。
- シェアハウスのテーブルでスケッチ: シェアハウスでみんなで過ごす夜に、2人でスケッチを描き、設計しました。
- 3Dプリンターで試作: 最初のビンディングは3Dプリンターでつくり、何度もテストを重ねました。
- 17代目: 数か月後には屋根裏がグラスでいっぱいになり、ビンディングは17代目に達していました。これは射出成形、つまり溶かした樹脂を型に流し込む方法でつくられています。
- 自分たちの会社: プロジェクトはやがて独立した会社、ジークスドルフのApres Allstars GbRになりました。
私たちの出店者ページによると、きっかけのひとつは見本市でした。2020年、トビとミヒはスポーツ用品見本市ISPOで別の製品を出展していました。3DプリンターでつくったShotskiは、ブースに人を呼び込むために持って行っただけでしたが、それがまさに注目の的になったのです。そこから、グラスとビンディングとモジュールを組み合わせるシステムが生まれ、今ではミラベル広場でご覧いただけます。
小さなウェブショップと、廊下に1万個のグラス
2人の始まりは小さなものでした。ウェブショップを開き、梱包も発送もすべて自宅で行っていました。紹介ページでは、パートナーや同居人に、手伝いと我慢への感謝を伝えています。一時は、1万個のグラスとビンディングが廊下に積まれていたからです。
その後、2人自身が書いているように、もう少し大きく考えることを学ばなければなりませんでした。今では、障害のある人のための作業所がセットを手作業で組み立てています。Lebenshilfe Berchtesgadener Land(ベルヒテスガーデナー・ラント郡で、知的障害のある人とその家族を支える団体)が運営するPidinger Werkstätten(ピディングの福祉作業所)と、ドイツ・バイエルン州のCaritas Wendelstein Werkstätten(ローゼンハイムのカリタス福祉作業所)です。そこで誰が働き、作業所が具体的に何をしているのかは、Pidinger Werkstätten:スキーブーツ型グラスを手作業で組み立てる人たちの記事で紹介しています。
グラスとビンディングのしくみ
グラスはビンディングにカチッとはまり、ビンディングはねじで固定します。スキーブーツがスキー板のビンディングに収まるのと同じです。製品ページと私たちの出店者ページによると、詳しくは次のとおりです。
- グラス: 本物のガラス製で、容量4 cl、サイズは69×36×74ミリです。オリジナルのグラスの型は、オーストリアのパートナー企業がつくっています。容量の検定を受けていて、食洗機に対応し、Glühwein(シナモン、クローブ、オレンジで香り付けしたホットワイン)のような熱い飲み物にも使えます。
- ビンディング: 110×38×24ミリで、割れにくいPOM(丈夫なエンジニアリングプラスチック)製、ドイツ製です。取り付け用のねじが付属しています。
- 取り付け先: ビンディングは、木製のミニスキー、Shotski、壁、サービングボード、古いスキー板にねじで取り付けられます。
- 首から下げる: ビンディングのいわゆるZ値ネジ(本物のビンディングでは解放値を調整するネジ)を、付属のアイボルトに付け替えられます。そうすれば、ビンディングとグラスをひもで首から下げられます。
ビンディングにはねじ穴が2つあり、取り付けには小さなプラスドライバーがあれば十分です。ですから、誰かにとって思い出の詰まった、もう使わなくなったスキー板にグラスを取り付けることもできます。こうしたアイデアは、スキーヤーへのプレゼントと、クリスマスマーケットのおみやげの記事にまとめています。
ミラベル広場でスキーブーツ型ショットグラスを手に取る
Apres Allstarsの屋台では、グラスとビンディングを間近で見られます。トビによると、そこではShotskiでお試しショットもできます。みんなでスキー板から飲むしくみや、そのアイデアの由来、シュナップス(蒸留酒)と青少年保護のルールについては、Shotskiの記事で紹介しています。
私たちの出店者ページによると、屋台にはスキーブーツ型のグラスのほかに、モジュール式のShotski「SwigSki3000」、首から下げられる木製のミニスキー、ミニスキー4本用のパーティー・ゴンドラ、そのほかのアクセサリーもあります。お試しショットのあとに何か温かいものが欲しくなったら、Glühwein、Glühmost(スパイス入りのホットシードル)、プンシュの違いをグリューワインとプンシュの違いで解説しています。
屋台について、写真やリンクも含めて詳しくは、出店者一覧のApres Allstarsのページをご覧ください。トビとミヒ自身の言葉による誕生の物語は、2人の紹介ページAbout usで、サイズとセット内容はスキーブーツ型グラスの製品ページで読めます。
よくある質問
Chiemgauのジークスドルフに住むトビ・デッカートとミヒ・ガスタイガーです。シェアハウスの夜にグラスとビンディングを開発し、3Dプリンターでテストを重ね、そこからApres Allstarsという会社を立ち上げました。
4 cl(40 ml)です。製品ページによるとサイズは69×36×74ミリで、私たちの出店者ページによると容量の検定を受けています。
グラスは本物のガラス製で、グラスの型はオーストリアのパートナー企業がつくっています。ビンディングは割れにくいPOM樹脂製で、ドイツで製造されています。
はい。Z値ネジの代わりに付属のアイボルトをビンディングにねじ込めば、ビンディングとグラスをひもで首から下げられます。
はい。Apres Allstarsによると、グラスは食洗機に対応しています。私たちの出店者ページによると、Glühweinのような熱い飲み物にも使えます。
ミラベル広場の私たちのクリスマスマーケットにある、Apres Allstarsの屋台です。マーケットは2026年11月19日から12月31日まで開いています。屋台ではShotskiでお試しショットもできます。
出典
2026年10月30日に確認:Apres Allstars、About us(誕生の経緯、作業所、グラスの型、ビンディング) · Apres Allstars、ビンディングつきスキーブーツ型ショットグラスの製品ページ(サイズ、セット内容、取り付け)とウェブショップの商品一覧 · 当サイトのApres Allstarsの出店者ページ · トビ・デッカート(Apres Allstars)からの情報、2026年10月30日 · 当サイトの営業時間とアクセス
